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墓石に魂入れの儀式を行った、その一部始終

   ↑  2018/11/05 (月)  カテゴリー: 親の終活
9月に我が家の墓石が完成した。
その際、石材屋さんから「魂入れをするように」と言われた。
初めて聞く言葉に「何?それ?」と、戸惑った。

魂入れとは


新しくお墓を建てた時や、仏壇を購入した時等に、営む儀式。
開眼供養という呼び方もあるようだ。
魂を入れる儀式を行う事によって、ただの物体だった墓石や仏壇が、手を合わせる対象になるとのこと。
納骨の際にやる場合もあるようだが、これは亡くなってから墓を建てた場合だろう。
お供え物を用意して、読経をしてもらうだけだが、用意するものや、お布施の代金はそのお寺によって違ってくる。


とりあえず、線香、ろうそく、マッチを買ってきてくれと母に頼まれ、どんなものがいいのかわからないまま、なんとか買ってきた。
石材屋さんからは、魂入れの際、墓石を雑巾で拭いてあげて、と言われていた。
ブラシを使うと傷がつくので、雑巾がいいのだそうだ。
最後は乾拭きして仕上げるのがいいとのこと。
「雑巾はどうしよう?」と母が聞くので、「いや、今普通に売ってるから、それがいいんじゃない?」と、それも買っておいた。

だが、母の体調が酷く悪かったり、なんだかんだで、あっと言う間に10月の下旬になってしまった。
母の体調は相変わらずすぐれないのだが、それはいつものこと。
だが、「私の具合が悪いのは、魂入れをしないからだ!早くやれっ!」といつものごとく、こじつけのようなことを言い出し、父はお寺と連絡を取った。
そして、11月吉日、魂入れを行うことに決まった。
「必要なものを持ってきてくれれば、あとはこちらで並べますので」と言われたそうだ。

魂入れに必要なもの


用意するように言われたのは
『米1キロ、塩1キロ、花、昆布、赤い魚2匹、大根、ほうれん草、人参、するめ1枚、ろうそく、線香、お布施2万円』
せいぜいお菓子と花程度だと思っていたので、驚いた。


赤い魚の確保でてんやわんや


困ったのは、「赤い魚」だった。
当然尾頭付きの鯛だと思い、スーパー2件に電話をかけたのだが、1件は扱っておらず、もう1件は、日によって捕れる時とそうでない時があるので、必ずしも用意できるとは限らない、と言われた。
そこで、私は市民市場に問い合わせたらどうか?と提案した。
しかも配達までしてもらえる。
必要なものを一緒に頼んで、配達してもらった方が楽ではないかと考えたのだ。

市場に鯛はあるかと問い合わせたら、やはり毎日あるものではないので、難しいとのこと。
そこで一旦、住職に相談した。
「赤い魚ならなんでもいい」とのことだった。
でも、赤い魚って言っても、鯛と赤魚と…赤魚って切り身しかないし、あ、キンキは?

そして再び市場に電話。
準備可能だが、1匹3千円程度すると言われた。
仕方がないので、依頼した。
キンキの煮つけ、おいしいんだよね、昔食べたっけ。
いつの間にか、こんな高級魚になってしまった。
でも、何分お寺に奉納するものだから、ケチることができない。
花は近所で買えるので、それ以外のものを全部注文した。


母はあっちこっちに電話をかけまくって、ぐったりと疲れていた。
私はずっと台所に立っていたのだが、話を聞いていただけで疲労を感じた。

お供え物でこんなにかかるとは


で、注文した商品が届いたのだが、全部で8.800円。
キンキ2匹で6.000円なのだが、その他のものも高かった。
スルメが1枚1.000円。
こんなでかいのいらんわ、というものだった。
昆布も最高級のものを持ってきた。
野菜はあらかじめ「スーパーよりは高いですけど、質はいいです」と聞いていたのだが…
実際見たら、スーパーで売られているものとたいして違わないうえ、ものすごい値段だった。
私はこれらの商品が配達された時、買い物に行っていたので、詳細は知らない。
スーパーの値段+100円くらいのようだ。
今回は仕方がなかったけど、もう利用することはない。
高すぎて買えやしない。

魂入れの儀式の流れ


約束の日の当日、荷物を持って、私と父はタクシーでお寺へ向かった。
幸い晴天で、暖かい日だった。

お寺に到着し、用意したものを渡すと、応接間に通され、待っているように言われた。
父は「忘れてはいけないので」と先にお布施を渡していた。
お菓子がおいてあったので、食べていたら、お茶が運ばれてきた。
妙に若い住職だな、と思ったら、父の話では「あれは副住職で、親子でやっているみたいだ」とのことだった。

しばし待っていると、「準備ができたのでお墓の方へどうぞ」と呼ばれた。
私は初めて来て、初めて見たのだが、想像以上に立派な墓だった。
写真では見ていたが、周りの他家のものと見比べても見劣りしない。
そこに、持参したキンキや野菜などが供えられていた。

まずは、水道のある場所を教えていただく。
桶とひしゃくもあったし、ほうきなどの掃除用具なども置いてあった。
そこで水を汲み、墓へ戻る。
花を添える部分に溜まった水を捨てて、新しい水を入れ、花を飾る。
今回持参した花にはついていなかったが、フィルムなどがついている場合は外してくださいとのこと。
それから線香とろうそくに火を灯す。
線香はバラのものを準備したのだが、束の方がいいのだそうだ。
束のものは、綺麗に燃えるのだが、バラの場合は、中途半端な燃え方をして残ってしまいがちなのだそうだ。

そして読経が始まった。
結構長かったと思う。
ひとしきり読経した後、一人ずつお焼香を、と言われ、それぞれお焼香をして、手を合わせた。
それからまた読経が始まり、正確な時間はわからないが、10分程度で終了。
「このお供え物はどうしますか?」と聞かれた。
「持って帰られる方もいらっしゃいますので、この鯛などはどうされますか?」
(いや、鯛じゃなくてキンキだから。)
心の中でツッコミを入れ、持って帰る人もいるんだ~とびっくりした。
父は「いえ、お供えしたものですから、置いて行きます」と答えた。
偉い!
これで儀式は終了した。


住職、副住職の奥さんたちが片付けている間、しばしお話しをした。
我が家のお墓には大きく「南無阿弥陀仏」と彫られている。
「南無は助けてください、という意味です。阿弥陀様、助けてくださいという意味なんですね。
浄土宗のお墓にふさわしい、いいお墓だと思いますよ。」
穏やかな表情で、穏やかな話し方をする住職だ。
「何もわからなくて…」と言うと
「最初はみなさんそうです。わからないことは何でも遠慮なくおっしゃってください。」

そう言われたので、私は最も気になっていたことを相談するに至った。
それは、また次の機会に書こうと思う。

父は、住職は威圧感があるので、何かあったら副住職と話した方がいいな、と言っていた。
私もそうしようと思う。
すごく優しかった。
強面の住職が出てきたら嫌だな、と思っていたのだ。

お供え物が片付けられた後、掃除をした。
うちのお墓はスタンダードな縦長のものだ。
だから、上にあがらなくてはいけない。
最初に水をかけてしまったので、滑りそうで怖かった。
「掃除は危険なので、1人ではなく、2,3人で来るようにしてください」
そう言われたけれど、一人しかいないんだよね…
お墓の掃除代行というのもあるので、そこは心配しなくてもいいかな?
あまり汚れていないので、大変ではなかったが、次回は結構大変かもしれない。

これで、無事、魂入れが終わった。
でも、同時にこの墓を、私が生きている間、守らなくてはならないという重圧も感じている。
最近重圧だらけで、押しつぶされそうになっている。

そのうち、ぺっちゃんこになるかもしれない。
大丈夫かなあ?

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(記事編集) http://yomoyamabanasi.com/blog-entry-205.html

2018/11/05 | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |