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おひとりさまのよもやま話

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不幸自慢は御免被る

Tさんという同僚がいた。
10歳年下の女性で、同僚として一緒に仕事をしていた期間は2年にも満たない。
サバサバした性格で、人懐っこく、わりと親しくしていた。
そして、私と彼女は同時にリストラされた。

その後も連絡を取り合い、時々会っていた。
ほどなく私はうつ病を発病したが、そのことも正直に話した。

やがて同僚として一緒にいた頃とは、違う一面を次第に知ることになる。
表向きは明るくてサバサバしているように思えていたのだが、実はそうではなかった。
どちらかと言えば、真逆。
体裁を気にしすぎて、無理に明るく見せているのだと知った。
それは本人も認めていた。
「周りの人が羨ましく感じて本当のことが言えないでいる」と。
そして、いつも何かにウジウジしていた。

彼女はバツイチだったのだが、そのことを不幸だと思っていた。
私にしてみれば、別にバツイチなど不幸でもなんでもなく、ただ、たまたまご縁のない人と結婚してしまっただけだと思うのだが。

やがて、新たな職場で出会った、随分年下の男性と結婚し、出産した。
でも、その旦那さんが暴力を振るうらしく、送られてくるメールにはそれを嘆く内容ばかりになった。
旦那さんの転勤に伴い、他県に引っ越ししたが、最後のメールには
「また引っ越しか、やだな…」
と書かれていた。
そうやって、いつも曖昧な表現をするのだが、その頃にはもうどうでもいいというより、人様のことを気にかける余裕がなくなっていた。
うつ病で苦しんでいたから。

それ以降、2年ほど連絡がなかった。
「もうメールは来ないだろう」と思っていたし、用件もない。
だから、アドレス帳からTさんの名前は削除していた。

ところが、私の誕生日に、彼女からメールが届いた。

"お誕生日おめでとうございます
東京に引っ越してバタ×2していました
10日前、旦那が上司とけんかして、会社を辞めてしまいました
この先どうしたらいいのかわかりません
相変わらず不幸な人生を送っています"

絶句してしまった。
これは誕生日を祝うメールではない。
きっかけを作るため、私の誕生日を待って送ってきたのだろう。
何が言いたいのかもわからないし、「元気ですか?」という文言もない。
東京に引っ越したことも知らない。
というか、引っ越してから2年もバタバタするのか?
だいたい、バタ×2って何よ?
私にはどうしても「お金を貸してください」と言っているように思えて仕方なかった。
しかもその時、家庭内でいざこざが起き、私は泣いていたところだったのだ。

すぐ返事を出した。

"ありがとう
頑張ってください"

彼女からのメールは、それきりだった。
どんな返事を期待していたのだろう?
冷たいかもしれないが、不幸自慢など、うっとおしくてたまらなかった。
むしろ、こっちの方が「辛くてたまらないから、助けて」と言いたいくらいだった。
ひとりよがりなメールは、返事に困って仕方がない。
彼女はいつも、こんな感じのメールを送ってきていた。

たまに愚痴メールを送ってくる人がいるのだが、最後に必ず

"でも頑張るよ
聞いてくれてありがとう
お体大事にね"

という文言が添えられているので
誰かに愚痴りたかったのだろうと解釈できるし、こちらの体を気遣ってくれるのも嬉しい。

自慢話はあまり聞きたくないが、特に不幸自慢は御免被る。
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